いざ、アキちゃんと面接。
長女と三女と待ち合わせて、まずは主治医の先生とケースワーカーさん、看護師さんとお話し合いをした。
まずは現在の状況を説明します。お薬があっているのでしょう。暴れて大変と言う事は無くなりました。妄想や作り話しが多いです。
明日にでも退院できるから、迎えに来てくれって言われませんか?
メールしてきています。
そうですか。
他にも、自宅近くの病院に行きなさいと先生が言ってると本人から連絡がありました。そうなんですか?いいえ、そんな話しはした事がありません。勿論、退院はありません。入院については1年単位で考えてください。
やっぱり、そうだったかー。
アキちゃんの言う事は信用してはいけないのね。
どこまで、本当の事か、妄想かがわからない状況になってしまった。大好きな本をたくさん持って来たけど、数冊に限定して、渡した。読めるかなー。
入院の同意書にサインして、いよいよアキちゃんと面接しました。
入室して来たアキちゃんは私をみるなり、涙して、ノリキー!会いたかったよー。とハグしようとして近づいて来たけど、先生が、止めた。はいはい、座りましょうね。
ダメなの?ダメです。
何で?ダメですよ。
先生は毅然とした態度で言った。
長女と次女の名前を言って、来てくれてありがとう。と言ったけど、お父さん、違うよ。私、
⚫︎⚫︎だよ。三女が言った。アキちゃん、⚫︎⚫︎ちゃんだよ。
あっ、そうか。
似てるから、間違えてしまったね。
あとで、三女はあの時はショックだったよー、だって、私のこと、忘れちゃったかと思ったわ。と。
それから、アキちゃんは
ノリキー、あの時は悪かったよ。ごめん。ごめんね。ずーと謝りたかった。でも、会えなかったから。
うん、わかってるよ。
せっかく、入院したんだから、キチンと治療してね。
携帯から、LINEしていいから、読んでるから、昼間仕事中は電話には出られないのよ。留守番電話に入れてもいいよ。
お金なくなってしまったけど、入院保険や年金の申し込みやら、色々やってるから、大丈夫だからね。
アキちゃんはわかったのかうんうんと頷くだけ。
長女も三女も何度も声をかけて、話しをしたが、何か会話が噛み合わない感じだった。
終了。
帰る!いいえ、お部屋に戻りましょう。帰るー!強制退室。
悲しくなってしまった。
こんな方法しか、選択肢は無いのか?考えたが、正解がわからない。娘達はコレしか無いんだよ。と言ってくれた。
本当?
あってる?
誰か教えてほしい。
間違ってない。と言ってほしい。
まだまだ続く。